VOL .7
シルファディナの池上げを見て来ました。
マジュアクアリュームの繁殖池 NO.1
今回のインドネシアはシルファディナ・アクアミナ、スマトラアクアプリマ・ブアナ、ディナミカ・カプアス、マジュ・アクアリュームに行って来ました。
シルファディナでは過背金龍の池上げを行なっていただき、採取の様子を見てまいりました。今回の「ひとりごと」はその時の様子をご報告したいと思います。
今回も「プラタパッド」の山崎氏にご同行頂きました。
*この時の様子はプラタパッド36号にも掲載されます。
CV.マジュ・アクアリューム
マジュ・アクアリュームがアジアアロワナの繁殖事業を開始致しました。
まだスタートしたばかりなので、池は2面しか有りませんが作りも近代的で今までの養殖場の池とは異なった作りになっています。
写真上のNO.1のスーパーレッドの池は、オーソドックスなタイプの池で手前部分が簡単な濾過槽になっています。
投入されている個体がまだ若い為、繁殖には一度しか成功していませんが、良質個体を集め育成している状態にあります。
一般魚のブリーディングでは、インドネシア国内で指折りの存在であるキャットブン氏、恐らく数年後には日本国内市場にも名を轟かせている事でしょう。
別水槽では十数本のワイルド個体も飼育されており、成長を待って池に投入される予定になっています。
NO.2の池は過背金龍用で、完成したばかりでした。
写真に写っている部分が約半分で深さは6m近くあります。
底面には水草が植えられており、アロワナが落ち着ける環境を再現しています。
ここまで水深が必要かどうかはわかりませんが、新しいシステムに関心いたしました。
マジュはもともと一般魚のシッパーですので、その長年の経験で設計された様です。
ただし過背金龍の親魚の確保に苦労されており、本格的に始動するにはまだ数年かかると思われます。
ここはディナミカのストック場から15分程の場所にありますので、たまに遊びに来たいと思います。
今後の楽しみが、また一つ増えました。
PT.シルファディナ・アクアミナ
今回は約1年ぶりとなるシルファ訪問でした。
今だから言いますが正直もう二度と来る事はないなぁ〜と思っていました(笑)。
理由は簡単でとにかくツライ・・・・。
日本より遠く離たこの地で、選別輸入するには悪条件が揃いすぎていました。
選別にも時間が掛かりすぎるし、輸送にも危険な立地条件。
しかも治安も悪く、命がけとはまさにこの事だと思います。
日常会話でマシンガンだの盗賊だのトラだのと、日本じゃ考えられない会話が飛び交います。
何故こんな所に養殖場作ったの?!って言いたくなります。
理由は簡単で良質な水の確保、親魚の確保、土地の安さです。
我々輸入業者にとっては最悪の場所ですが、
養殖には最高に適した場所だったのです。
今回、プッカンバルに足を向かわせた、大きな理由がありました。
シルファディナの過背金龍の池上げです。
過背金龍と言えばマレーシアですが、その繁殖をインドネシアで行い、良質で価格をリーズナブルにとアヌアル氏は考えました。
安い土地と人件費で勝負をかけたわけです。
親魚はマレーシアから選別後、輸入しました。
勿論ワイルドも多く入っていた事でしょう。
今回は2回目のシルファですが、とりあえずもう一度行ってみて、親魚の質を自分の目で見て、今後の取引を考えようと思いました。
マレーシアで良質のスーパーレッドの親魚の確保が困難であると同じで、この地で良質の過背金龍の親魚も困難なはず。
そんな条件でどこまでのレベルの個体を揃えているか、知る必要がありました。
インドネシアの首都ジャカルタより飛行機で約1時間強。
プッカンバルの空港から街灯もない山道を2時間・・・・。
運悪くスコールにでもあえば、道は瞬く間に途絶えてしまいます。
最悪スタックしてしまう事もあります。
山賊も出るこの道は、最高の恐怖を味わえ、山道のドライブにしてはスリリングです・・・・。
勿論護身用の拳銃は持っていますが、マシンガンを持ってこられたら即降参です・・・・(涙)。
養殖場に着くと、まずアルビノの猿がお出迎えをしてくれました。
かなり子供の時から飼われている様で、人間に対して全く警戒心を持っていませんでした。
日本国内に居るかどうかは分かりませんが、恐らく楽に100万円以上の価格が付く事でしょう・・・。
時間に余裕が無いので、早速池上げの準備を始めていただきました。
アヌアル氏から池上げの手順を教えていただきました。
この日はグリーン、バンジャール、スーパーレッド、過背金龍の池上げを行なえるとの事でした。
この時点で気温は35度を超えていて、赤道直下の日差しでクラクラです。
池の周りには日差しを避ける木が無いので、体力がガンガン奪われていくのが分かります・・・・。
まずは池の片側にスタッフ20人程で網を仕掛け引き寄せます。
地引網の要領です。
網は水の抵抗もあり、かなりの重さですが若いスタッフ達はそれをものともせずグイグイ引き寄せていきます。
池の水深は1m30cm程で、効率の良い設計になっています。
この辺も大量に生産出来る様にとの配慮からでしょう。
網を仕掛けて手繰り寄せるまでに10分位でしょうか・・・・・。
*画像には約一名緊張していない奴も居ますが・・・・(笑)。
引き寄せられた網の中には、約30匹の親魚が入っています。
この状態で子供を咥えている個体を探します。
一匹一匹チェックして
咥えていない個体、孵化前の卵の場合は網の外に逃がします。
勿論一つの池で全く咥えていない場合もあると思われます。
「いた〜!」
池に入ってチェックをしていたスタッフが、上で見守るアヌアル氏に合図を送ります。
スタッフ一同、緊張が走ります。
山崎氏もすかさずカメラを構えます。
過背金龍の質が、今後のシルファとの取引を検討する際の大きな要因になりますし、これが見たくてここまで来ました。
スタッフをかき分け、一番良い場所を陣取ります。
そして目の前に現れた過背金龍は、正直想像以上の個体でした・・・・。
灼熱の太陽にさらされた青々とした滑らかな鱗に、皆の視線が釘付けになります。
大きさからみてもまだ4年以内の個体ですが、質的には満足のいくレベルでした。
背中の巻きも申し分なく、ここまで来た甲斐があったなぁ〜と思いました。
すべての個体がこのレベルと言う訳にはいきませんでしたが、画像の個体が「中の上」位でした。
スタッフが慣れた手つきで親魚を捕まえると、わきに挟み抱き上げます。
それと同時に口を開け、網の中に稚魚を落としていきます。
網の中には、20匹ほどの卵をぶら下げた稚魚が、ピヨピヨと動いています。
体長6cm、卵の直径が1.5cm位です。
親魚の大きさの割りに数が入っています。
これだけの数が、口の中の何処に入ってるのかなぁ〜といつも不思議に思います。
この状態では個体の良し悪しは、全く分かりませんし、個体の種類の判別さえも困難です。
プラチナなどはこの時点で、卵の色が白く違う筈なので、簡単に分かるとは思いますが・・・・。
ん〜宝くじの当選発表みたいです(笑)。
*池の中に入っての撮影
する山崎氏
こうして8面の池上げを終了する頃には、辺りはすっかり日も落ち暗闇に包まれていました。
過背金龍の親魚を確認出来た事、そして稚魚も選別輸入出来た事で今回の渡インドネシアは、まずまずの成果だったと思います。
いつも「インドネシアがもう少し近かったらなぁ〜・・・・」と思うのですが、逆に簡単に来れないから憧れ的要素もあるのかなぁ〜と感じました。
もう二度と来ないと思っていた前回。
今回はもう一度来たいなぁ〜と思いながら、ジャカルタへの飛行機に乗り込むのでした・・・・。
おしまい。
*次回掲載予定の「紅にかける夢」の原画
発売前に読ませていただいちゃいました。
業者である前に読者でありたい・・・。
マジュアクアリュームの繁殖池 NO.2
マジュ繁殖のフラワーホーン
プッカンバル上空
山賊も出る恐怖の道
アルビノの猿
シルファのアヌアル氏とキャット・ブン氏
池上げ開始
ちゃんとやらないと怒られちゃうぞ〜!
子供を咥えた親を探します。
なかなかの過背金龍でした。
ウリャ〜!!
可愛い子供が採れました。
サムシル氏、アヌアル氏、キャットブン氏
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