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VOL.28

夢のアルビノ繁殖計画4

ひとりごとの「夢のアルビノ繁殖」の記事も今回で4回目になります。
前回の「夢のアルビノ繁殖3」ではアルビノ過背金龍の5~6回目の産卵をご報告いたしましたが、今回は7~8回目の産卵をご紹介いたします。前回までと少し方法を変え試行錯誤を繰り返しています。

アルビノ過背金龍7回目の産卵


2015年11月。腹部の大きくなったアルビノとペアリングを行い様子を見ていましたが、ある時期を境に急激に肛門が膨らみ産卵が近づいてきました。

オスは今までも成功している個体を用いました。他のオスに咥えさせる事も考えたのですが、この時はこの組み合わせがベストであったと思いますし、もう少しヘテロを繁殖させ数年後の繁殖をコンスタントにしたいと考えた為です。オスよりすり寄る行動が見られますが、時々アルビノからすり寄る行動も確認できました。



産卵間近のアルビノの肛門です。
上手い具合に下からのアングルで肛門を撮影できましたが、実際はこの画像よりも大きく膨れ上がっています。この状態であれば仮にメス一匹でも産卵してしまいます。産卵を止める事も出来ず、ちょっとした刺激でも卵を産み落としてしまいます。2匹も一番神経質になっている時期ですので、出来るだけ刺激を与えない様に細心の注意を払いました。


その際の産卵動画も撮影いたしました。少し長めですが、是非ご覧ください。

後半オスは卵を咥え切れなくなりますが、その残った卵をアルビノが咥えていきます。以前にも何回も撮影した事がありますが、これでメスの口から卵を取り出して成功した事はありません・・・。本能的に卵を守ろうとはするのでしょうけど、長期間咥え続ける事はありません。


口がパンパンになるまでまで卵を咥えたオス
この数年でかなり大きくなりましたが、それでもアルビノの産卵数全てを咥える事は出来ません・・・。物理的に大きなオスは有利だと痛感しています。


10日目に取り出した6個の卵。咥えていた数から考えるとかなり少ないですが、それでも新たなヘテロ6匹は大きな成果です。

前回の卵で見られた病気の発症が怖いので、少し薬を用い出来る限りの手を尽くしました。この時点では特に問題は見当たりません。卵に張り巡らされた血管が前回の物とは全く違うので、かなり良い卵であると感じました。ここは今後の大きな課題ですが、今回の様な卵を得る為にはどうしたらいいかを解明するにはまだまだ時間がかかりそうです。


全ての個体が無事に大きく成長し、ヒレの曲がりや奇形なども見当たりません。呼吸も正常ですし、かなり元気にパタパタしています。


身体が大きくなるなるとヨークサックもかなり小さくなり、ヨロヨロと泳ぐようになります。この時点では特に餌は必要ありませんが、赤ヒレの小さめを毎日少量だけ与えます。この方が卵の栄養だけではない為に、格段に成長が早くなります。ただし、胃の機能がどこまで出来上がっているか?と言う疑問もあるために、あくまでもオヤツ位の感覚で与える様にしています。


このサイズになると通常輸入されるアロワナより少し小さいといった位なので、特に飼育が難しいといった事はありません。今回は6匹取り出して1匹も落とす事なく成長させる事が出来ました。

アルビノ7回目の産卵は数こそ少ないものの成功でした。今回のヘテロは3~4年したら多分繁殖の親魚として活躍してくれる事でしょう?!


アルビノ過背金龍8回目の産卵


2016年7月。前回の産卵から8ヶ月目の産卵です。

今回は今までに卵を咥えさせた事のないオスをペアリングに使いました。実験的ではありますが、この組み合わせには大きな意味がありました。前回ヘテロを6匹繁殖出来た事で、現在合計13匹のヘテロを保有しています。繁殖に用いるには十分過ぎる数なので、これ以上同じ組み合わせのヘテロを繁殖させるよりも新たな挑戦に挑みたいと考えました。


実はこのオスはアルビノの過背金龍と同じ兄弟魚です。
ただし、アルビノの兄弟でもアルビノの遺伝子を持ち合わせているか不明な為に、今まで繁殖に用いる事はありませんでした。
*「アルビノ繁殖計画2」
に詳しく掲載しています。

以前からオスである事は分かっていたのですが、このオスでは繁殖に成功しないのでは?と考えてもいましたので、10歳にして初めて卵を咥えさせました。大きさが60cmありますので、かなりの数の卵を咥える事ができ物理的には完璧なサイズです。


しかしながら、結果は無残にも失敗です。

予想はしていましたが、ちょっと残念な結果になってしまいました。このオスは次回以降にまた挑戦して徐々に上手くなってくれたら良いかと思っています。

まとめ

今回は7~8回目の産卵をご紹介させて頂きましたが、6匹のヘテロを繁殖出来た事。アルビノの兄弟魚が間違いなくオスで1週間は楽に卵を咥えてくれた事がこの2回の成果です。心配なのはアルビノが10歳を超えてしまったので、どこまで健康な卵を産む事が出来るかですが、これはやってみないと何とも言えません。うまくすればあと4~5回はチャンスがあるかもしれませんし、もう産まない可能性も否定できません・・・。産むだけならあと数年は問題ないと思いますが、結果がついてくるか心配でもあります。

いずれにせよ、今後は出来るだけ13匹のヘテロ達からの繁殖にシフトしていく方針ですし、それが当初から考えていたアルビノ繁殖計画でもあります。現在最初に採れたヘテロは5歳になりましたので、それも夢ではなくなってきました。次に「夢のアルビノ繁殖計画5」書く事が出来れば、今回よりもいい結果を出したいと考えていますので、皆様応援よろしくお願いいたします。



ガーが飼えなくなる日   ひとりごとTOPへ  次回更新をお楽しみに!


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