ひとりごと【アジアアロワナ専門店 ラフレシア】

VOL .14





ジミーの結婚式に出席いたしました。

カリマンタン島のポンティアナにて、ディナミカ・カプアスのジミーとカリナさんの挙式が行われました。

カリマンタンに向う飛行機は天候の影響が大きく、定刻通りに飛ばない場合が多い為、一週間の日程で出席致しました。

式にはインドネシア国内はもとより日本、台湾、マレーシア、シンガポール、中国と各国から多くの方が集まり盛大なものでした。

今回のひとりごとは、挙式やインドネシア渡航のエピソードをご紹介をしたいと思います。


*左の写真は式の記念撮影
ディナミカ・ファミリー


教会で行われた式には約300人以上の方が集まり、ジミーとカリナさんを祝った。

後から聞いたのですが、翌日の新聞(ポンティアナポスト誌)には、今回の式の様子が1ページで紹介されたとの事でした・・・。
この事からも、今回の結婚式の注目度の高さを感じて頂けると思います。
日本ではまず考えられない事ですよね・・・。
恐るべし、ディナミカ・ファミリー!


*左の写真中央は香港のクライアントのジョセフさん
今回の渡航で初めてお会いしましたが、とても気さくな方で今年中に香港に遊びに行く約束をしました。
ジャキーチェーンの息子さんもお店の常連さんだとか・・・・。

左からヒヤンさん、ジョセフさん、僕


朝9時から2時間行われた式も無事終わり、夜の披露宴まで時間が空いたので台湾のウーさん、ヒヤンさん、ジョセフさん、亜龍水族の徐さんと養殖場見学に行きました。

前回来た時よりも池に改良が加えられていて、ヒヤンさんからいろいろ説明を受けました。

今回新たにメタルF4の池を製作中でした。
現在使用しているF4の池よりも一回り小さく、水を注入するシステムに改善が加えられていました。

完成次第メタルF4が移される事になるとの事です。
台湾、日本、香港、インドネシアのアロワナマニアの集合!
メタルレッドF4の池になる予定
新たに製作中のF4専用の池 この水路から池に新水が注がれる


左  ここのたたき池で時期種親を管理、育成させています。
メタルに関しては一時ジャカルタに運ばれて管理されています。


左下 池上げを行ない採取された稚魚は、ここで丁重に管理されます。


右下 ヨークサックをぶら下げた稚魚達
若親育成用のストックルーム
アロワナの稚魚育成用ストックルーム 採取された稚魚達


左の写真は現在使用しているF4の池ですが、新しく製作中の池と比べると2周り大きい事が分かると思います。

池を小さくした方が、個体の選別、管理が楽になると思われます。
勿論、その分生産量は下がるとは思いますが、我々としては望ましい方向であると言えます。

来る度に敷地が広げられ、ドンドン広大になってきます。
一つ一つの池は小さく直しているのに・・・。

この広さになってくると歩いて見て廻るには無理があります。
現在使用しているメタルレッドF4の池


ディナミカのエイの多くは、ここで繁殖されています。

モトロ、ポルカドット、クロコダイル、タイガー、オトロンゴがストックされていました。

餌にはエビと小魚を主に使用しています。
一日一回決められた時間に与えていますが、その量は膨大な量です。


淡水エイ専用の養殖池


コンクリートで作られたたたき池の内側には、エイが身体を痛めない様にタイルが張られています。

水はカプアス川から引き込み、ろ過を行い使用しています。
紅茶の様な水です。これが紅龍繁殖の秘密の水なのでしょうね?!

特にろ過層はありませんが、毎日100%に近く換水しています。
日本の水じゃ考えられない水換えですが、インドネシアではそれが当たり前のシステムです。
ポルカドット繁殖中


養殖場をブラブラ歩いていたら、野良鹿に遭遇?!
寄って行っても逃げなかったからペットかもしれませんが?!

そういえば今回は番犬に会わなかったなぁ〜?!
まさか番鹿?!
野良鹿


7時より会場をホールに移し、披露宴が始まりました。

招待客はなんと3,000人で、立食パーティー形式で行われました。
会場の出入り口は来る人も帰る人も長い列を作っていて、ポンティアナの中国人すべてが集まった様な賑わいです。

カリマンタンにある養殖場の殆どが会場に来た様ですが、僕が分かったのはテ・ヘンリーの娘さんとシナールアンバワンのアペンさんだけでした・・・・。

とにかく人が多かったので、「食べるだけ食べて外で一服していてもばれないだろう!」と外に出ようとしたら、知らないおじさんが寄って来てこんな一言!

「是非、スピーチをお願いします。」

「な、なに〜!!」

何度も「無理!無理!」と断り、外で一服していると台湾の徐さんが来て一言。

「福井さん、会場で福井さんの名前を呼んでいますよ。もうすでにマイクで紹介されています。早くステージへ来てください。みんな探しています。」

え〜嘘でしょ?!会場に戻ると確かに聞きなれた僕の名前を呼んでいた・・・・(涙)。

駄目だって言ったじゃん!

これでスピーチしなかったら、ジミーにも失礼と思い腹をくくってステージに登った・・・・。

普通こう言う事は事前に打ち合わせして、原稿書いてそれを読んでってパターンだと思うのですが・・・・・。
これもインドネシアスタイルなのでしょうか!?

披露宴が始まるまでジミーともヒヤンさんとも一緒に居たのに、彼ら何も言っていなかったし・・・・。
まさか、僕を驚かそうと思った訳でもないだろうに!!

多国籍の人が集まっていますから日本語を理解出来る方が恐らく1%以下と思われる状況

中国語なら80%、インドネシア語で90%、英語で60%位の感じでしょう・・・・。

迷った挙句、簡単なインドネシア語と英語でスピーチを行なう事にしました。
僕の喋れる言葉はとても綺麗な言葉では無く、スラングに近い感じであると思われます。

上品な言葉なんて使う機会も有りませんでしたしね。

スピーチの内容も何も考えていなかったですから、とりあえず簡単に自己紹介して日本人である事をアピール!

思いつくお祝いの言葉を並べ、何とか無事にスピーチが終了しました。

盛大な拍手を頂けましたので、とりあえず単語等に失礼な言い回し、間違いは無かったものと思われます?!

自分の中ではかなりいけてたスピーチになったと自負しています。
ん〜いけてたと思う様にします(笑)。


そんなこんなで無事に披露宴を終了しホテルに帰りました。
秘密隠密行動も計画していましたし・・・・。

招待客との握手をするジミー
何処を見ても人、人、人
アロワナ会の若大将
ジミーとカリナさん
事件発生


ちょっと怪しげ 披露宴を終えホテルに戻り、急いで着替えて出かける準備をしました。

某養殖場のオーナーの紹介で、スモールファームを廻る予定になっていたからです。

用意して頂いた車に乗り込みストックルーム場へ
都合上多くは書けないのですが、深夜3時まで4ヶ所を廻りアロワナを見せて頂きました。

今後どの様な展開になるか分かりませんが、楽しい時間を過ごせました。

*ちなみにストック場といっても、外からは普通の民家と変わりません。
看板も出ていませんし、外から水槽が見える事もありません。
怪しい感じが「紅にかける夢」っぽかったです(笑)。
スモールファームのストックルーム


ジミーより先にジャカルタに戻り、朝からアロワナの選別を行う事にしました。
ここに帰って来ると顔見知りのスタッフしか居ませんから、ちょっとホッとした感じでした。

この時点でインドネシア滞在5日目で、疲れもピークでしたがネクタイを外せただけでパワーが回復してきました。

とりあえずお楽しみの時間の始まりです(笑)。
この水路でカプアス川の水を流し込みます。


今回の選別で気に入った6匹のF4を集めました。
サイズも大きめでトータルバランスに優れた個体達です。

こう書いちゃうと簡単ですが、10時から始まった選別は夕方5時近くまでかかりました。
楽しかったですけどね(笑)。

*詳細の画像は輸入後にアップいたします。
*6時間以上アロワナ見ていましたが、写真5枚しか撮っていませんでした(笑)。
ごめんなさい。

メタルレッド F4


翌日ジャカルタの友達のショップへ立ち寄りました。

アロワナマニアも紹介して頂き、お宅訪問をしてきました。
18匹の紅龍を飼っている画家さんで、とにかく熱い方でした。
2〜3時間お話を伺い、アロワナ話に花が咲きました!!

この模様は秋のプラタパッドに掲載予定です。
アロワナショップにてラフレスステッカー発見!


1週間の日程も過ぎてみれば早いもので、すでに帰国の日になっていました。
今回も多くの人に出会い、アロワナを見て楽しい時間であったと思います。

しかし、ホッとしているのもつかのまで、すぐに今回の個体たちが輸入になります。もう少し忙しい日が続きますが、皆様にアロワナをお見せできる事を嬉しく思います。

今回も最後までひとりごとをお読み頂きありがとうございました。




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